久しぶりにみたフランス映画、
「未来よこんにちは」。
イザベル・ユペール扮する哲学教師ナタリーの日々を描いた作品。
充実していた日常が、50代後半にして変化していく。
未来はどうなるのか?
フランス映画らしい人間ドラマに思わず観入ってしまいました^ ^
美しい背景などの映像も魅力的ですが、イザベル・ユペールの美しい表情にも注目です。
(あまりにリアルで演じてないように見えますが笑)
介護や夫婦関係、子供の独立、仕事など様々な現実が押し寄せる中、「個」というものがはっきりと現れています。
お国柄もあるのでしょうか。
いろんな役割を果たしつつ、いろんな顔を持ちつつも、女性が「個」として葛藤し、生きていく姿は美しく、それが表情に映し出されていると感じました。
日本人は「個」が苦手な種族だと思います。
どうしても他人の目が気になって、何かしらのグループに存在しがちです。その中で共感共有しながらグループに人格をつくり、それに従っている印象です。
個性といっても、結局それも他人と違う事に憧れたグループや、常識に縛られたくないグループなどに属してしまうというのが現状な気がします。
逆に「私は特別、見てみて!」という自己顕示欲や承認欲求が強いのも疲れますし、ある意味どちらも他人の目が気になり、他人と比較しないと自分を評価出来ないという事の表れだと感じます。
勿論、外見において人の目を気にするというのは、客観性を持つという事にも繋がると思うのでいい事も多々あります。
しかし、内側まで人によく思われたいが付き纏ってくると面白みのない人になってくると思います。
魅力的に見える人は、やっぱり面白い😊
この主人公も面白いです。(話すユーモアだけでなく)
自分の人生を自分のやり方で、一生懸命揺さぶられながら生きていく事が、面白く魅力的な人間を作るのかなと改めて感じました。
そして、表情にはそれが全て現れる!
フランス女性の歳を重ねるほどに魅力が増すとは、こういう事かなと思いました。
憧れます。
✳︎追記✳︎
ナタリーのお家とか、履くサンダルとか色々可愛い♡
飾ってないけど、女性らしい、
おフランスならではの絶妙なセンスです。
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